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トリアージについて

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トリアージについての画像

トリアージ(Triage)とは、人材・医療資源・時間が著しく制限される災害医療や戦場などにおいて、最善の救命効果を得るために、一定の基準に従って、多数の傷病者を重症度と緊急性によって分別し、治療の優先度を決定することです。
救助活動・応急処置・搬送・病院での治療などの際に行われます。
一般病院の救急外来などでの優先度決定(長時間の待てる状態でない重症患者を優先して治療を行うなど)も広義のトリアージです。
フランス語のtriage(選別)が語源で、識別救急ともいわれます。

大規模災害現場や戦場などでは一度に多数の傷病者が発生し、人材や薬品などが絶対的に不足します。
このような制約された状況で、命に別状のない軽症者や治療を行っても救命の可能性が低い重症者よりも、助かる見込みがあって緊急の対応を要する人の治療や処置を優先し、最大数の傷病者を救命することが、トリアージを行う意義です。

※ 災害時医療で最も重要な3つの要素(3T)は、トリアージ(Triage)・治療(Treatment)・搬送(Transport)です。

トリアージは最大効率を得るために、直接治療に関与しない専任の医療従事者が行います。また、トリアージは、その状況下におけるもので、絶対のものではありません。
患者の状態、医療資源や搬送条件も変化するので、トリアージは出来るだけ何度も繰り返し行うことが大切です。
総傷病者数・重症度や予後・現場での応急処置・治療に要するまでの時間・搬送能力・医療機関の許容量などに応じて、判定されます。

判定結果は、トリアージ・タッグを傷病者の右手首に取り付けて表示します。
その部分が負傷している場合は、左手首 → 右足 → 左足 → 首の順で、取り付ける位置を変えます。
衣服や靴等にはつけません。

トリアージ・タッグは、4色のマーカー付きカードで、不要な色の部分は切り取り、先端にある色で状態を表します。
トリアージに要する時間は、状況によって異なりますが、1人当たり数十秒から数分程度で終わらせます。

優先順位は、以下の通りです。

トリアージについて

(1) 第1順位:最優先治療群(重症群)
カテゴリーI
生命に関わる重篤な状態で、直ちに処置を行えば救命の可能性が高い人

(2) 第2順位:非緊急治療群(中等症群)
カテゴリー II
治療が多少遅れても生命には危険がない(基本的に全身状態が安定している)が、早期に治療が必要な人

(3) 第3順位:軽処置群(軽症群)
カテゴリー III
救急での搬送の必要がなく、専門医の治療を必要としない軽症な人

(4) 第4順位:不処置群(死亡群)
カテゴリー 0
既に死亡している人、又は、直ちに処置を行っても明らかに救命が不可能な人

黒タッグはその被災者にとって唯一の診療録となり、後に遺族や警察・保険会社などが参照するので、時間の許す限り、被災状況・受傷状況などを記載しておくことが大切です。

負傷による苦痛を訴える体力・能力を喪失している重傷者よりも、軽傷者の方が訴え自体は激しいことが多いので、冷静に判断することが必要です。

もぎ取り式のタグは、負傷者の偶然または故意の行為によってタグがもぎ取られることで、評価の重度を大きくする可能性があるので、注意する必要があります。

非人道的と思われる場合もありますが、医療従事者にとっても苦渋の選択になります。

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今日のお勧め記事 ⇒ 救急搬送トリアージについて

救急搬送トリアージとは、平常時において、救急隊が出動先で、救急搬送を希望している患者さんの緊急度や重症度を評価して、緊急性が低いと判断した場合は、患者さんに自分で病院に行くことを勧める制度です。 救急隊の出動件数が増えて、119番通報から現場到着までの時間がかかるようになったことに対する対策として、行われるようになりました。 東京消防庁は、119番通報を受けて出場した救急現場おいて、明らかに緊急性が認められない場合には、患者さん自身での医療機関への受診(自力受診)をお願いし

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